ヒポカ

ヒポカ5mgカプセル/10mgカプセル/15mgカプセル
一般名:バルニジピン塩酸塩

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開発の経緯1)

高血圧症は長期治療が必要であり、服薬負担の軽減によるアドヒアランスの向上と共に、過度な血中濃度の上昇に伴う頭痛等の自覚症状を抑えるため、山之内製薬(現アステラス製薬)は速放粒と徐放粒を充填したマルチプルユニット型の製剤とした。バルニジピン塩酸塩カプセル(以下、本剤)は1日1回投与で血圧をコントロールする徐放性製剤で、高血圧症並びに腎実質性高血圧症に有用性が認められることが国内の臨床試験で確認され、1992年7月に承認を取得し、同年9月に販売を開始した。また、1994年9月、腎血管性高血圧症に対する適応の追加承認を取得した。
1998年10月に再審査申請を行った結果、2002 年3月に薬事法第14条第2項各号(承認拒否事由)のいずれにも該当しないとの再審査結果を得た。
2018年10月1日LTLファーマ株式会社はヒポカの製造販売承認を承継した。

治療学的特性1)~3)

  • ヒポカは血圧日内変動に配慮した降圧剤であり、1日1回投与で血圧をコントロールし、夜間に過度な降圧を示すことなく、早朝の血圧上昇を抑制した。
  • 高血圧症だけではなく、腎実質性・腎血管性高血圧症にも効能・効果を有する。
  • 腎臓及び血管の高血圧性病変の進行を抑制した(ラット)。
  • 承認時までの調査及び市販後の使用成績調査において、副作用(臨床検査値異常を含む)発現頻度は4.16%(397/9,543 例)で、主なものは顔面潮紅、動悸、ほてり、頭痛、めまい等であった。(社内資料)

重大な副作用として、アナフィラキシー、過度の血圧低下、肝機能障害、黄疸があらわれることがある。

副作用の項を参照

製剤学的特性

  • 速放粒と徐放粒を充填したマルチプルユニット型の硬カプセル剤である。(脱カプセルできないようにシールを施してある)
  • 高防湿性の内袋により品質保持をはかっているので、内袋開封後は湿気を避けて保存すること。

禁忌(次の患者には投与しないこと)

  • 妊婦又は妊娠している可能性のある女性

効能又は効果

高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症

用法及び用量

通常、成人にはバルニジピン塩酸塩として10~15mgを1日1回朝食後に経口投与する。ただし、1日5~10mgより投与を開始し、必要に応じ漸次増量する。

重要な基本的注意

  • Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
  • 降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

相互作用

本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。

〈併用注意(併用に注意すること)〉

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子
他の血圧降下剤 血圧降下作用が増強することがある。 薬理学的な相加作用による。
ジゴキシン ジゴキシンの作用を増強し、中毒症状(嘔気、嘔吐、めまい、徐脈、不整脈等)があらわれることがある。必要に応じジゴキシンを減量する。 主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する。
フェニトイン (1)フェニトインの作用を増強し、中毒症状(神経的)があらわれることがある。必要に応じフェニトインを減量する。
(2)本剤の作用が減弱 されることがある。必要に応じ本剤を増量する。
(1)本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する。
(2)CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。
リファンピシン 本剤の作用が減弱されることがある。必要に応じ本剤を増量する。 CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される。
シメチジン 本剤の作用が増強され、血圧低下、頻脈等があらわれることがある。必要に応じ本剤を減量する。 これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する。
HIVプロテアーゼ阻害剤
 サキナビル
 リトナビル 等
本剤の血中濃度が上昇し、本剤の作用が増強されるおそれがある
アゾール系抗真菌薬
 イトラコナゾール 等
マクロライド系抗生物質
 エリスロマイシン 等
グレープフルーツジュース

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

〈重大な副作用〉

アナフィラキシー(頻度不明)
アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。

過度の血圧低下(頻度不明)

肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明)
AST・ALT・γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。

〈その他の副作用〉

発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。
0.1~5%未満 0.1%未満 頻度不明
肝臓 AST上昇、ALT上昇 γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇
腎臓 尿酸上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、頻尿
消化器 嘔気 嘔吐、便秘、胸やけ、 下痢
循環器 動悸、顔面潮紅、ほてり、浮腫 脱力感、倦怠感、胸部圧迫感、頻脈
精神神経系 頭痛、頭重、めまい・ふらふら感 しびれ感
過敏症 発赤・発疹 そう痒感 光線過敏症
口腔 歯肉肥厚
血液 好酸球増多
Other 耳鳴、CK上昇、血清コレステロール上昇 女性化乳房
「警告・禁忌を含む注意事項等情報」等は上記記載の各項目をご参照ください

臨床成績

有効性及び安全性に関する試験

国内第Ⅱ、Ⅲ相試験

高血圧症、腎実質性高血圧症及び腎血管性高血圧症について検討した。本剤5~15mgを1日1回漸増法にて2~8週間投与した検証的試験の概要は次のとおりである。

疾患名 「下降」以上の有効率
高血圧症 軽・中等症本態性高血圧症(判定不能24例を除く) 84.2%(422/501)
重症高血圧症 87.5%(35/40)
腎実質性高血圧症(判定不能1例を除く) 81.3%(26/32)
腎血管性高血圧症(判定不能1例を除く) 66.7%(10/15)

また、高血圧症に対する二重盲検比較試験の結果、本剤5~15mg1日1回投与で有効性が認められた。

1)2023年5月改訂(第2版) ヒポカ電子添文
2)吉永 馨 他:医学と薬学 1990;23(6):1377-1387
3)吉永 馨 他:基礎と臨床 1990;24(9):4495-4507

アレルギー情報

ヒポカ5mgカプセル、ヒポカ10mgカプセル、ヒポカ15mgカプセル

特定原材料に準ずるもの:牛(由来)、ゼラチン

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製品バーコード

ヒポカ5mgカプセル100カプセル(PTP)

YJコード 2149030N1027
HOTコード 1029925020101
統一商品コード 919100693
調剤 (01)04987919800623 調剤バーコード
販売 (01)14987919100690 販売バーコード

ヒポカ10mgカプセル100カプセル(PTP)

YJコード 2149030N2023
HOTコード 1029932020101
統一商品コード 919100679
調剤 (01)04987919800609 調剤バーコード
販売 (01)14987919100676 販売バーコード

ヒポカ15mgカプセル100カプセル(PTP)

YJコード 2149030N3020
HOTコード 1029949020101
統一商品コード 919100686
調剤 (01)04987919800616 調剤バーコード
販売 (01)14987919100683 販売バーコード